カタルーニャで冬になると、友人間や親戚間で「そろそろカルソターダでもしますか?」という会話が始まります。カルソターダ(Calçotada)とは、カタルーニャの冬の風物詩──ネギ(カルソッツ)を真っ黒焦げに焼いて食べる、豪快なバーベキューイベントです。
行儀もマナーも気にせず、手も服も真っ黒にしながら食べるこの体験は、カタルーニャの冬を象徴する特別なもの!この記事ではカルソターダの基本のやり方?からコスタブラバでもこのイベントを楽しめるレストランを紹介します!
Youtubeでもカルソッツの食べ方を公開中!
カルソターダとは?
🧅 カルソッツ(Calçots)
カルソッツは、カタルーニャ特産の長ネギの一種。普通のネギより太く甘みがあり、冬季限定で楽しめる食材です。
特徴:
- 長さ約20-30cm、白ネギより太い
- 外側を真っ黒に焦がして調理
- 中はとろけるように柔らかく、甘い
🔥 カルソターダ(Calçotada)
カルソターダは、カルソッツを炭火で焼いて食べるバーベキューイベント。家族や友人が集まり、冬空の下でワインと一緒に楽しむカタルーニャの伝統行事です。

イベントの特徴:
- 炭火でカルソッツを真っ黒焦げに焼く
- ロメスコソースと一緒に食べる
- 大勢でワイワイ楽しむ社交イベント
- 手も服も真っ黒になる豪快な食べ方
📜カルソターダの起源:
カルソターダは19世紀末、タラゴナ県のヴァルス(Valls)という町で生まれました。農民の「シャット・デ・ベナイジェス(Xat de Benaiges)」が、古い玉ねぎを火で焼いた際に偶然焦がしてしまい、捨てずに皮を剥いて食べたところ、甘くて柔らかく美味しかったことが始まりとされています
20世紀に入ってヴァルスのレストランがこの伝統を広め、1982年には毎年1月最終日曜日に「グラン・フェスタ・デ・ラ・カルソターダ(大カルソターダ祭り)」が開催されるようになりました。現在では、カタルーニャ全土で最も愛される冬の伝統行事となっています。
🥫 ロメスコソース(Romesco Sauce)
カルソターダに欠かせないのがロメスコソース。
材料:
- アーモンド、ヘーゼルナッツ(ロースト)
- 焼きトマト
- ニンニク
- オリーブオイル
- ビネガー
- パセリ
- 塩
このソースはカタルーニャ伝統のもので、焼いたナッツと焼きトマトの香ばしさが特徴です。各家庭やレストランで「秘伝の配合」があり、同じロメスコでも味が微妙に違います。
カルソッツの豪快な食べ方
カルソターダ最大の特徴は、行儀もマナーも関係ない豪快な食べ方!

ステップ1: 皮を剥く
真っ黒焦げになったカルソッツを手に取り、指で外側の焦げた皮をこそげ落とします。意外にツルっと剥けます。
💡 ポイント: 白い服は厳禁!炭火の匂いや焦げ、ソースで手も服も真っ黒になります。一張羅のスーツなどは絶対に控えましょう!
ステップ2: ロメスコソースにディップ
皮を剥いた白い部分を、ロメスコソースにたっぷりディップ。
ステップ3: 上を向いて豪快に食べる
カルソッツの上部(緑の部分)を持ったまま、上を見ながら豪快に口に入れます。これがカタルーニャ流!
この食べ方が伝統であり、ソースが垂れないように上を向いて食べるのがポイント
筆者体験:
「あ、白い服で来てしまったな…と後悔するのはこの瞬間です(笑)」
少し前ですが寒空の下、家族でカルソターダをした時の様子はこちら↓
レストランでの食べ方
レストランでカルソッツを注文すると:
✅ **ビブ(エプロン)**が提供される(服を守るため)
✅ おしぼり(レモンのきついにおいが付いたウェットティッシュ)がもらえる
✅ 新聞紙で包まれた熱々のカルソッツが運ばれてくる
✅ レストランによっては食べ放題
カルソターダのコース
プリメロ・プラート(前菜): カルソッツ
大量のカルソッツ(1人10-20本以上!)をひたすら食べる。わんこそばのように食べ放題スタイルのレストランも。
セグンド・プラート(メイン): 炭火焼肉
同じ炭火で焼いた肉料理などが人気。
定番メニュー:
- ラム肉(Cordero): 子羊の炭火焼
- ボティファラ(Botifarra): カタルーニャの豚肉ソーセージ
- モルシージャ(Morcilla): 血のソーセージ
- アーティチョーク
💡 ポイント: カルソターダがあるレストランでは、炭火焼のお肉や魚が特に美味しいのでぜひ頼みましょう!
デザート: 伝統デザート
カタルーニャ地方にお越しの際はぜひ伝統デザートもおすすめ!✨
Crema catalana(クレーマカタラーナ)はフランスのクリームブリュレに似た感じです!上のパリパリ部分を割って食べます。
mató catalán(マトーカタラン)は山羊や牛のミルクで作られたデザート。めちゃくちゃ濃い牛乳プリンのような感じで、はちみつや砂糖をかけて食べます。
ドリンク: カバ&赤ワイン
- カバ(Cava): カタルーニャのスパークリングワイン
- 赤ワイン: ポロン(Porrón)という伝統的な注ぎ口付き容器で回し飲み
カルソッツのシーズン
シーズン: 11月から4月
ピーク: 1月、2月、3月(特に1月最終日曜日のヴァルス大祭が最高潮)
現在(11月)はちょうどシーズンの始まりなので、まさにカルソターダを楽しむベストタイミングです!
コスタブラバでカルソッツが食べられるレストラン
1. Restaurant El Càntir(エル・カンティール)
📍 場所: カレーリャ・デ・パラフルジェル(Hotel Alga内)
📞 電話: 972 617 080
⏰ 営業: 1月15日から週末にカルソッツメニュー提供
メニュー内容:
- カルソッツまたはアーティチョーク
- グリル肉(ラム、ボティファラ、ベーコン)またはジローナ産仔牛肉
- クレマ・カタラーナまたはバニラアイス
料金: €29〜
💡 予約: カルソッツシーズンは事前予約必須!
アクセス: ラフランから車で5分、徒歩20分
2. Restaurant Can Bach(レストラン・カン・バッハ)
📍 場所: サン・フェリウ・デ・ボアダ(Sant Feliu de Boada)
※ペラタリャーダとパルスの間
特徴:
- 美しい農家レストラン
- 冬季のカルソッツが看板メニュー
- カタルーニャ料理の多様なメニュー
- グリル肉やボンバ米も人気
営業: ハイシーズン以外は週末のみ
駐車場: 完備
アクセス: ラフランから車で10-15分
💡 ポイント: 田園風景の中で本格的なカルソターダ体験ができる隠れ家的レストラン。
カルソターダを楽しむポイント
✅ やるべきこと
- 事前予約: 週末は特に混雑するため必須
- 汚れてもいい服装: 炭火の匂い、焦げ、ソースで確実に汚れる
- ビブ着用: レストランで提供されるエプロンは必ず着ける
- 豪快に楽しむ: 行儀は気にせず、カタルーニャ流に上を向いて食べる
- 赤ワイン: カルソッツには赤ワインが定番
こんな人におすすめ
- カタルーニャの伝統文化を体験したい
- ユニークな食体験を求めている
- 大勢でワイワイ楽しむのが好き
- 冬のコスタブラバ旅行を計画中(11-4月)
- 行儀よりも楽しさ重視の方
- 炭火焼料理が好き
まとめ|カルソターダの魅力
- カタルーニャ冬の風物詩(11-4月、ピークは1-3月)
- 真っ黒焦げのネギを炭火で焼いて食べる伝統行事
- ロメスコソースと一緒に豪快に食べる
- 行儀もマナーも気にしない、手も服も真っ黒になる体験
- 大勢でワイワイ楽しむ社交イベント
- 炭火焼の肉料理もメインで楽しめる
- コスタブラバではカレーリャやパルス近郊のレストランで体験可能
- 事前予約必須、汚れてもいい服装で
カタルーニャ地方にお越しの際は、ぜひカルソターダを体験してみてくださいね。
一度体験したら、「ああ、もう今年もこの時期が来たのかー」と毎年この季節が待ち遠しくなるはずです!
